君の手に残る指輪。

ジャニーズと日常と活字と映像。

2014年秋ドラマ感想

 ※注意 この記事は独断と偏見で書かれています。

個人の勝手な意見であり感想です。書かれている特定の人物や作品を否定するわけではありませんのでご容赦ください。

 

秋ドラマが始まりましたね!

何やら注意書きから始めてしまいました。これから今期のドラマについての感想を個人的に書き綴っていきますが、それが思いきり独断と偏見だらけ、言ってみれば好き嫌いが激しい感想となっておりますので、各作品、またキャスト含め制作陣を好きな方々に不快な思いをさせるのを避けるために、注意として書かせて頂きました。あくまでも私個人の見方であり、意見であり、感想ですので、好きなドラマが悪く言われてるのが許せない!というような方はどうか読むのをお控えください。と言っても悪くばっかり書くつもりもないですが(苦笑)

 

前置きが長くなるのでささっと始めてみます。

数観ているわけでないので曜日順に観ているのだけです。

 

信長協奏曲(月9:00~/フジテレビ系)

たいぴー(Kis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔)が出ると聞いて観るのを決意してみました。今回の月9ですね!

内容は、高校生の主人公・サブローが戦国時代にタイムスリップしてしまい、そこで出会った織田信長に頼まれ、彼の代わりに信長として生きていくことになるお話。原作は漫画で今も連載中のようですね。9月まではアニメもやってたようですがあんまり評判よくなかったのかなという印象。原作漫画は未読なのですが、人気作のようで周りでちらちら噂は聞いてました。

1話を観て、原作改変!って怒ってる人を沢山観ました(笑)なんかそもそも主人公やらヒロイン(でいいのか)の性格が全然違うらしいですね…?でもドラマでこの物語が初見な自分にしてみたらふつーに面白かったです。原作読んでみたらまた違う感想持つのかもしれないけれど、私はこれ月9としても適してるんじゃないかなあと思いました。1話を観て思ったことですが、まず話のテンポが良い。テンポが速すぎても遅すぎても視聴者を不快にさせるものだと思うのですが、そういう意味での不快感を私は感じなかった。主人公が逃げまくってるのはどうかと思わないこともなかったけれど(でもリアリティーが大げさにでも伝わってくるのはある意味正解なのかも)、この軽快なテンポは好きだなあと感じた。そして軽快だけじゃ終わらない、シリアスで締める所はきっちり締める。これが綺麗にできてるなあと思ったんですよね。笑わせよう、どだばたさせようとする所はしておいて、シリアスな所との対比をきっちりさせる。この比率が上手いのかな、と思いました。そしてそれを成り立たせてるのはやっぱり演技も1つなんだろうなあ。私、小栗さん全然好きじゃなくて向井さんに至ってもそうなんですが(苦笑/演技の巧拙とかでなく単なる俳優としての好き嫌いで)、それを感じさせないぐらい惹きこまれるなーというか、調和してるなと思った。個人的には作品として高評価です。

 

・すべてがFになる(火9:00~/フジテレビ系)

原作は森博嗣さんのミステリー小説。こちらも未読。作家名は存じ上げていたのですが読んだことがなく、今回の実写化ということで多くのファンがざわついていて気になりました。近々原作買いに行こうと思ってます!

感想。原作の力に頼ってる感じなのかな、という印象を受けた1話。でもこれも原作改変らしく(苦笑)、まとめとかが即座にできあがっていたので拝見したのですが、未読な私でもわかるぐらい色々改変されてるようでした。原作に頼っている感じ、と私が思ったのは、すごく「雰囲気で成り立っているドラマ」のように感じたから。原作改変(最もその意識は制作側にはどのようにあったのかはわかりませんが)と言っても、きっと原作の独特な雰囲気を表現しようとしての出来なんだなあ、というのが感じられてそこはとても好きだなと思いました。雰囲気ドラマ、です。これによくありがちだと思っているのが、オチがきまりにくいという点。雰囲気でつくっているからぼやっとしちゃう。原作はもっとかちっとした雰囲気になっているのかな、と比較も兼ねて近々買ってみようと思います。私がこのドラマから受けた印象は「息が詰まった感じ」「閉塞感」「冷たさ」。この印象が原作を読んだ時にどう変化するのか楽しみです。演技については可もなく不可もなく。個人的に綾野くんが好きなので贔屓目には観ちゃうかなぐらいです(笑)

 

・素敵な選TAXI(火10:00~/フジテレビ系)

チャンネルそのままにしておいて1話を観たドラマ。怪しいタクシーに乗って変えたい過去に戻って過去変えちゃおうぜ的な話でした。話のテーマとしても流れとしても王道!て感じ。そして話がずっと平坦な印象で、それがこのドラマの魅力なのかもしれない。特に驚きはなく、逆にああこうなるのかな、ああやっぱり!っていうのを楽しめるドラマなのかなと思いました。決して悪いというわけではなく、ただわざわざ時間を割いて観るほどではなかったかな。私がドラマに求めているのは良くも悪くも「裏切られた」という感情を引きおこさせてくれるかどうかなのでその点にマッチしなかったのです。もうちょっと短めの短編集みたいなので観れたら楽しいだろうな。

 

・ファーストクラス(水10:00~/フジテレビ系)

前作が大好きでした!エリカ嬢が格付けの最下位からのしあがってぎゃふんとさせてやるよ!な話です。そして完全に好みですがこのドラマ観てて目が潤うんですよね。綺麗どこ揃い!個人的には前作の方が感じましたが、その中でもエリカ嬢の輝きと美しさは格別ですね!(以上完全なる好み)

今のところ前作ほどの緊張感はないなと思ってるのと、人数が多すぎて把握しにくいのかなと思ってるところ、内容詰め込みすぎ・テンポはやくないか?と言う所など、前作と比較して思う所は多々あるのですが純粋に観てて楽しい。爽快感があるし笑えるんですよね(心の声とか)。個人的にすっきりしたい用の作品。

 

・Nのために(金10:00~/TBS系)

私は湊かなえ作品が苦手です。というか苦手意識がある、というのが正しいのかもしれない。彼女の作品に出会ったのは映画の「告白」が最初なのですが、私は「告白」がとてもとても苦手でした。原作を読んでいないからもしかしたら原作と違うのかもしれないと思いつつ苦手でずっと避けてきていてそれはそのまま今でもそれきりです。唯一読んだ湊作品が「白ゆき姫殺人事件」。こちらも原作が先でしたが、苦手とはいかないまでも、読んだ後に得られる感情があまりないというか…正直、「告白」でも感じていたのですが私は彼女の作品からはテーマ性というものを感じられなくて。私の1意見でしかないのですが、私は各作品が何を伝えたいのか、が明確に感じ取れなかった。伝わってこなかった。単純に相性が悪いというわけなのかもしれません。今敢えて述べることはしませんが、彼女に限らずそういう作家は個人的に沢山います(苦笑)

そんなわけで今回、3回目のチャレンジという意味を込めてこの作品を観ています。もしかしたら何も変わらないかもしれない、でも変わるかもしれない。そんな思いでドラマを観て、今のところ可もなく不可もなく、ただ時系列ごちゃごちゃしている演出は好きだなあとぼんやり考えてました。問題はラスト周辺だと思ってるので、今はとりあえず最後まで見届けたいなという気持ちです。

 

・黒服物語(金11:15~/テレビ朝日系)

ケンティー!

何気にケンティーの演技を意識してちゃんとみたのはこれが初めてです。主演頑張ってる…!と終始顔面の美しさに浸ってました。ストーリーは、初めはどうなんだこの雰囲気!と思ってましたが普通にちゃんとしてた。ケンティーが出ていなかったら観ていたかはわからないけれど(笑)、今のところは綺麗な導入部だし作品の雰囲気とキャスト陣が綺麗に合っているという印象。これでどんでん返し系の展開があったら楽しいんだけどなあ…と思いつつ動向を見守ってみます。

 

・ごめんね青春!(日9:00~/TBS系)

仲が悪い男子校と女子校で、お試しで合併クラスつくってみよう的な話。観るつもりなかったんですが重岡くんが好きなので視聴!ごめんなさい他に理由は特にありません!

宮藤官九郎作品がいかんせん苦手でして…あの独特の雰囲気といいますか、テンポというか、下ネタとか含め、単純に好みの問題としてあんまり受け付けられなくて。こういった脚本が受ける理由もわかるし、好きな人は好きなんだろうなとも思うのですがごめんなさい、苦手です…。全部観てなかったので申し訳ないのですが「流星の絆」(原作読了済)から苦手でした。だから多分原作改変が今までずっと響いてるのもあるんだろうなあと個人的には思ったりしています。あと今回のドラマは正直もうちょっと遅い時間帯だったら視聴率上がったんじゃないかなーとか考えてます。でも錦戸が言う名言的なのはキャッチ―でわかりやすくて伝わりやすくていいなあと思います。多分緩急の付け方が合わないだけで伝えたい部分は伝わってくるし、伝えたい部分、はとても素敵なんだろうなと感じています。その表現方法がいかんせん苦手なので、これも最終回までには個人的に違った視点も見つけられたらいいなあ。

 

そんなこんなで個人的なドラマ感想でした!だいぶストレートで申し訳ないですがこんな意見もあるよっていうことで1つ。

ドラマって、すごく気軽に観れるコンテンツだと思うんですよね。勿論それは比較対象があって、小説と比べて、映画と比べて、舞台と比べて、など様々で。

1時間時間をあけて、テレビの前に座る。それだけで視聴可能なコンテンツだ、って考えるとやっぱりドラマは気軽なコンテンツだと思います。もちろん真剣に観るのではなく、つけるだけの人も居る。ながら観の人だっている。ドラマではそれができる。私はそういった媒体である「ドラマ」が、その届ける「気軽さ」の中で何を私たちに伝えようとしているのか知りたい。所詮お金を払って観ているコンテンツではないけれど、だからこそ面白いと素直に面白いと思える。払った対価以上であるか以下であるかっていう概念が一番低い媒体だからこそ生まれる素直な感情だな、と思っています。私はドラマ通ではないし、何なら映画や小説の方が断然好きですが(笑)ジャニーズを好きになってドラマを見る機会が増えて、色々感じたりすることが多かったので自分への記録も兼ねて色々書いてみようと思いました。何にせよ今期は豊作な方なんじゃないかと思います。質の良い原作が多い印象!

ドラマをきっかけに原作も色々手出せたらいいなあ。メディアミックスされた媒体ってそのものを楽しむのはもちろんあるけど、原作に興味持ってもらえれば一番なんじゃないのと思ってます。それが成功してるならアプローチ的には成功してる、と私は思うな。良くも悪くも話題に上がるってのも含めて宣伝の内じゃないかなと。もちろん良い方がいいのだろうけれど。それでも、原作をそのまま忠実に表現するだけが表現方法ではないよなあとは最近わかってきて、良い面も悪い面もあるし、全面的に支持するわけではないけど。一種の表現方法としてはアリなんだと思ってる。

…といっても相当好きな原作をそもそも知ってて、それが改変されたとなると怒りたい気持ちもすごいわかるよ!私も何回もあるよ!ってことを言いたかった(笑)これ、アニメとかでも一緒ですよね。アニメはドラマと違って基本的に「忠実さ」を求められてるから正確には違うとは思うんだけど。それでもやっぱり制作側にもうちょっと寛容になるべきなのかなあ、と一視聴者ながら色々思ったりしているよって話でした。ながい!